米FRB、早期利上げの公算低い 米中期債に投資妙味=PIMCOグロース氏

2013/06/16  13:19

 

米債券運用会社パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)のビル・グロース共同最高投資責任者は14日、連邦準備理事会(FRB)が近く利上げする可能性は低いとの見方を示した。また米中期債に投資する好機だと指摘した。 グロース氏はPIMCOのウェブサイトに掲載されたリポートで「FRBが意味のある利上げに踏み切るのは少なくとも数年先になる」との見通しを示した。現在7.6%の米失業率は依然高く、FRBがすぐに緩和政策を解除することはないとしている。

中期債について、利回りが2%程度となっており投資妙味があるとの見解を示した。

償還期間が長めの債券は避けているとしたほか、景気リスクの影響を受けやすいセクターの社債への投資を減らしているとした。一方、米国やブラジル、メキシコ、オーストラリアなど経済が比較的強い国への投資を増やしているとした。また、債券市場は依然ベアマーケットにはなっていないとの認識を表明した。同氏は前月、31年間続いた債券市場の強気地合いが4月29日に終わったとの見方を示していたが、14日のリポートでは「同じようなブルマーケットにすぐに戻る可能性は低いが、ベアマーケットが始まっているとは思わない」とした。  

(ロイター)