東京市場 円買いの巻き戻し優勢、ドル円クロス円反発

2003/06/12 12:15

東京午前では、昨日大幅に進んだ円買いの巻き戻しが優勢となった。手がかりが少ないなか、欧米株安の流れを引き継ぎ、日経平均は前日比200円安超の続落でスタートした。一時13000円大台を割り込むも、すぐ13000円台を回復し、その後は前日比200円を超える安値水準ながらも、もみ合い相場が続いた。日経平均の下げ幅が大方の織り込み済みの水準にとどまり、債券先物も安定した動きとなったこともあって、ドル円・クロス円は昨日の大幅下落の反動から買い戻しが優勢となった。また、東京タイムで発表された本邦4月機械受注は前月比-8.8%となり、市場予想の-8.1%より弱い結果だった。
 

ドル円・クロス円は反発。ドル円は96.60円まで買い戻しが進んだほか、ユーロ円は128.55円、ポンド円は151.13円、豪ドル円は91.54円、NZドル円は76.38円、加ドル円は94.74円まで上値を伸ばした。
 

また、ドルストレートもしっかりと推移した。ユーロドルは一時1.3318ドルをつけ、昨日の高値に並んだ後も1.33ドル台を割り込むことなく底堅く推移。ポンドドルは1.56ドル半ばを中心に小動きだった。オセアニア通貨は買い戻しが優勢で、豪ドル/ドルは一時0.9498ドルまで上げ幅を広げて0.95ドル台に接近したが、大台回復には至らなかった。NZドル/ドルも0.7923ドルまで水準を上げた。
 

東京午後も、ドル円・クロス円は買い戻しを続けられるか。円相場は日経平均の動向を眺めながらの展開が予想され、仮に後場の日経平均が13000円を明確に割り込んで下げ幅を広げるようであれば、円買い圧力が残っているなかでドル円・クロス円は再び下押しする可能性はありそうだ。