2013/06/13 12:15
東京午前では円全面高で、ドル円・クロス円は大幅下落となった。昨日の欧米株続落が重しとなっているなかで、日経平均は年初来最大の下げ幅で、一時前日比873円安の12415.85円まで下落したことを背景に円買いが加速した。また、連休明けの中国株の下落や米10年債利回りが時間外取引で低下したのもリスク回避の円買いを後押しした。
また、東京午前に発表された豪5月雇用者数は市場予想の1万人減に対して1100人増となり、同失業率は5.5%となり市場予想の5.6%より強い結果となって、直後は豪ドル買いが先行し、豪ドル/ドルは一時0.9523ドルまで上昇した。しかし前月分が下方修正されたことや正規雇用者数が前回を大幅に下回って減少したことで、豪ドルは売りに転じて豪ドル/ドルは0.9430ドル、豪ドル円は年初来安値となる89.26円まで下落した。
ドル円・クロス円は全面安。ドル円は94.30円まで急落し、日銀が「異次元金融緩和策」を発表した4月4日以来の安値をつけた。クロス円も、ユーロ円は126.22円、ポンド円は148.21円、NZドル円は75円の大台を割り込み74.73円までの大幅下落となった。また、ユーロドルは1.3370ドル、ポンドドルは1.5702ドルまで上げ幅を拡大し、昨日の水準を上回り直近高値を塗り替えた一方で、NZドル/ドルは軟調で0.7896ドルまで下値を広げた。
東京午後も神経質な展開は継続か。円買い圧力は強いが、日経平均が下げ幅を大きく縮小すれば、ドル円は急速に戻りを試す可能性もありそうだ。市場全体のボラティリティが大きく、上下幅が大きい展開が続いており、引き続き警戒が必要か。