本日の見通し(為替) 豪5月雇用統計に注目

2013/06/13  08;45

昨日の海外市場では、円買い・ドル売りが優勢。日経平均先物の下落や欧米株の続落を受けて、ドル円・クロス円は円買い圧力が強まり下値を模索する動きと なった。ドル円は95.13円まで下落し、7日安値となる94.98円を試す展開となったほか、クロス円も、豪ドル円は90.45円まで安値を更新するな ど上値が重かった。また、ドルストレートは買い優勢で、ユーロドルは1.3360ドル、ポンドドルは1.5701ドル、豪ドル/ドルは0.9564ドルま で買い進まれる場面が見られたが、米長期債利回りの上昇を受けて上げ幅を縮小した。ドルインデックスが相場の大きな方向性を示す上で重要視される200日 移動平均線を下抜けて80.75を示現するなど、ドルの弱さが目立った。

東京タイムでのドル円は、日経平均の動向を眺めながらの展開も、海外市場 の流れを引き継ぎ上値が重くなりそうだ。11日の日銀金融政策会合を通過し、今後は米量的緩和の縮小時期が焦点となっている。市場では、週後半の米経済指 標や18-19日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の内容を見極めたいとの思惑が強い。また、ボラティリティが大きい状況は変わらず、一つのきっか けで相場が急変する可能性もあり、ドル円の神経質な展開は続きそうだ。本日の東京タイムでは、豪5月雇用統計が注目される。豪ドル/ドルは11日に 2010年9月以来の安値となる0.9325ドル水準まで下落した後、昨日は一時0.9564ドルまで買い戻された。ブルームバーグの調査によると、次回 (7月2日)の豪政策金利25bp引き下げの織り込み度は40%(13日現在)を超えている。豪雇用統計がさえない結果となれば、追加利下げ観測が強ま り、豪ドル売りが加速しそうだ。ただし、予想より強い結果となれば、豪準備銀行(RBA)による追加利下げの可能性は低下し、豪ドル売りは大幅に縮小する ことが考えられる。