本日の見通し(株式) 米国株安や円高ムードで買い意欲は低下、だが売られ過ぎで週後半に向け切り返しへ

2013/06/17  08:46

 

東京市場は下値模索の展開か。米国株安や円高ムードが続いており、押し目買い意欲の低下や買い戻しも見送られる公算が高い。今週は国内で目立ったイベント や重要指標の発表はなく、連邦公開市場委員会(FOMC)を控え手詰まり感が強い。アジア株や為替市場をにらみながら先物ベースで乱高下が予想され、現物 市場では内需株を中心に中小型株への物色が進みそうだ。
一方、6/14現在の東証一部の騰落レシオは69.6%まで低下し、短期的には売られ過ぎ。FOMC通過後の上昇を見越し、週後半に向け切り返しに入る公算が高い。

日経平均の予想レンジは12200円-12540円。先週末は一目均衡表の雲下限(12906円)や6/11高値を起点とした上値抵抗線で頭を抑えられる格好となった。きょうは5日線の下げが強くなるタイミングであり、下値模索となる公算が高い。
直近高値(6/10)まで戻った値幅分の倍返しの下げとみると、下値メドは終値ベースで12240円、ザラ場ベースでは11512円処となる。そのほか、 12200円処(3/21高値と4/2安値の中値付近)、2010年4月高値11339円(終値ベース)、200日線(11003円)などが重要な下値メ ドとなる。変化日は6/17-19、26-27、7/5-8前後となる。

14日のNY株式市場は反落。ダウ平均は前日比105.90ド ル安の15070.18ドルで終了した。6月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)の結果が市場予想を下回ったことや、IMFが2014年の米経済成長 率予想を下方修正したことが投資家のセンチメントを圧迫した。

NASDAQは前日比21.81ポイント安、S&P500は9.63ポイント安で終了。CME225先物は先週末の大証日中終値と比べ255円安の12515円、ドル建ては105円安の12665円で終えた。