ロンドン市場 ドル円95円近辺揉み合い、欧州通貨でドル買い

2013/06/14

 

14日のロンドン市場では、欧州通貨に対してドル買いが優勢になっている。ポンドドルは1.57近辺から一時1.5610台へ、ユーロドルは1.3350近辺から一時1.3310台へと下押しした。クロス円でもポンド円が一時148円台前半、ユーロ円が126円台前半と軟調だった。欧州株は落ち着いた動きとなっており、特段リスク回避ムードはみられていないが、この後の米経済指標発表を控えて前日のドル安の動きに調整が入っていたもよう。個別の材料としては、ポンドにとっては4月の英建設生産高が前月比-6.5%(3月+12.1%)、前年比-1.1%(3月-7.2%)と伸びを欠いたことが悪材料。ユーロにとってはユーロ圏の第1四半期(1-3月)雇用は前期比0.5%減と第4四半期の0.3%減から一段と悪化したことが悪材料だった。ただ、いずれも通常は注目度の低い指標で、きょうの動きは調整主導だったようだ。一方、豪ドルは底堅く推移している。対欧州通貨での巻き返しの動きがみられた。

ドル円は95円を中心に方向感に欠ける揉み合いだった。序盤に94.65近辺に下押ししたが、95円台を回復すると95.20近辺まで反発。それも続かず95円ちょうど付近での揉み合いに落ち着いている。昨日は米小売売上高と新規失業保険申請件数の改善がドル円の上昇を誘ったが、きょうはどうか。このあとのNY市場では、米経済指標が目白押し。生産者物価指数、経常収支、対米証券投資、鉱工業生産・設備稼働率、ミシガン大指数などが発表される。