NY為替概況 ECBの据え置きでユーロ買い戻し ドル円は102円台回復
2014年02月07日 07:03
きょうのNY市場はユーロの買い戻しが強まった他、円相場は円安の動きが優勢となっている。
この日の最大の注目はECB理事会だったが、政策は金利他、全て据え置きとなった。先週のユーロ圏の消費者物価が低インフレを示す内容だったことから、利下げや不胎化オペ停止など何らかの措置が打ち出されるのではとの期待が高まっていた。
ユーロドルは買い戻しが強まり、100日線(本日1.3600付近)の水準まで回復する場面も見られたが、1.36台は維持できずに伸び悩んでいる。
今回は据え置きとなったが、ドラギ総裁は今回行動しなかった理由として、「状況が複雑で、更なる情報が必要」とし、来月発表されるECBスタッフ見通しを確認したい」との意向を示していた。3月に発表されるスタッフ見通しには2016年の見通しも盛り込まれる。今回は行動を控えたが3月の可能性は残す内容となっている。
一方、円相場は円安が優勢となり、ドル円は102円台を回復している。明日の米雇用統計を控え、様子見気分は強かったものの、期待感もありドル円はショートカバーが優勢となったようだ。新規失業保険申請件数が予想を下回っていたことが好感された模様。米株や米国債利回りも上昇している。この日は新興国通貨も買い戻しされていた。
明日の米雇用統計は、非農業部門雇用者数(NFP)で18.3万人増が見込まれている。寒波の影響も気掛かりではあるが、今週発表の関連指標からは、20万人を超える強い内容になるかどうかは未知数だが、前回のような弱い内容にはならず、少なくともFRBがQE縮小路線を変更するような結果にはならないのではとの期待感も出ている。