NY為替概況 週末のクリミア住民投票睨み警戒感強い
2014年03月15日 06:21
14日のNY市場は16日に予定されているウクライナ南東部クリミア自治共和国でのロシア帰属を巡る住民投票を前に、様子見ムードが強い展開となった。これまでの株安債券高の動きを受けて、朝方はポジション調整での株の買い戻しに、ダウ平均がプラスに転じる場面などもみられたが、高値を買い上げる雰囲気はなく、その後再び小幅マイナス圏に戻されるなどさえない展開に。こうした流れを受けて、ドル円、クロス円での円買いも調整がそれほど進まず、ドル円は101円台前半でのもみ合いに終始した。
朝方発表されたミシガン大学消費者信頼感指数が事前見通しを下回ったことによるドル売りが入る場面があり、ユーロドルは一時2011年以来の高値圏まで上昇。もっとも、週末を前にしたポジション調整に加え、リスク回避のユーロ円での円買いなどを受けて、高値から値を落とした。