NY為替概況 調整の動きが続く ドル円は一時103円台
2014年01月07日 07:03
きょうのNY市場はドル売り・円高の動きが優勢となった。この日発表になったISM非製造業景気指数が弱い内容だったことをきっかけに、為替市場はドル売りの動きを強めている。
ISM指数の詳細を見ると、新規受注が49.4と景気判断の分岐点である50を下回り、09年5月以来の低水準となっていた。季節的な歪みが出た可能性もあるが、気掛かりな内容ではあった。しかし、週末の米雇用統計を控える中、雇用は上昇しており、その辺は心強い内容とも言えよう。
今週の米雇用統計やECB理事会といった重要イベントを前に、先週から市場は調整色を強めており、きょうの弱いISM指数がその動きを加速させるきっかけに使われた面が強かったように思われる。
ドル円は104.80近辺まで買い戻されてNY時間に入って来たが、その後、売りが強まり103円台まで下落する場面も見られた。東京時間にはサポートされていた21日線(本日104.10付近)を一時下回ったが、買戻しも入りその水準は維持されている。
ドル円に関しては、今年も上値期待が高いが、円ショートポジションもかなり積み上がっているものと見られ、今年最初の米雇用統計を前に調整が出てもおかしくはない状況にはある。
一方、ドル売り優勢の動きからユーロドルは買い戻され、一時1.3650水準まで上昇している。一部報道がECB筋の話として、今週のECB理事会は政策変更はなく、現段階では政策金利の変更の可能性は限定的との報道もユーロを押し上げていたようだ。
目先の上値レジスタンスとしては、1.3665水準が意識される。11/7から12/27の上昇波のフィボナッチ38.2%戻しの水準であり、一方で年末年始の下げの38.2%戻しの水準にもあたる。その上は10日線や21日線が控える1.3700付近が意識されそうだ。