NY為替概況 米指標堅調で円高の動き一服
2014年02月06日 06:51

きょうのNY市場、円相場は円高の動きが一服していた。
この日発表になったADP雇用統計は予想を下回り直後はドル売りの反応が見られたものの、直ぐに戻す動きとなった。1月も悪天候の影響があったものと想像されるが、その割には数字自体は17.5万人増と底堅かった印象。また、ISM非製造業景気指数も発表になり、週初に発表になった製造業とは逆に、予想を上回る内容となった。特に雇用指数は2010年10月以来の水準に上昇している。
金曜日に米雇用統計が発表されるが、きょうの指標からは非農業部門雇用者数(NFP)が20万人を超える強い内容になるかどうかは未知数だが、前回のような弱い内容にはならず、少なくともFRBがQE縮小路線を再考するような結果にはならないのではとの期待も高まる。
ドル円はADP発表直後に100.80近辺まで下落したものの、その後は買い戻しが優勢となり、101円台半ばまで戻す動き。きょうは新興国通貨も買い戻されておりサポートとなった。
ユーロドルは小刻みな上下動は見られたものの、全体的には1.35台前半のレンジ取引が続いている。明日のECB理事会の結果を待ちたいといった雰囲気。
ECBの次の行動としては、「政策金利の引下げ」、「不胎化オペ停止」、「中銀金利のマイナス金利」などが想定される。マイナス金利は可能性はほぼゼロと思われるが、「利下げ」と「不胎化オペ停止」は可能性がありそうだ。ただ、「利下げ」については今回は無いとの見方が大勢。最も可能性が高そうなのが「不胎化オペ停止」だが、こちらも見方が分かれている。ただし、追加緩和の発表が無かったとしても、ドラギ総裁が会見で匂わせてくる可能性はあり、いずれにしてもユーロの下値警戒感は強い。
