NY為替概況 米指標に上下動も、全体的にはFOMC控え様子見

2014年01月29日 06:51

きょうのNY市場は、この日発表になった米経済指標に上下動する場面があったものの、全体的には明日のFOMCの結果発表を控え様子見気分が強かった。
 
きょうは米株も反発し、新興国への懸念も一服していたことから、ドル円は103円台まで買い戻されていたが、この日発表になった米耐久財受注が予想外の減少となったことで、102.65付近まで下落。しかし、その後発表になった米消費者信頼感指数が8月以来の高水準となったことで下げ渋る動きも見られている。
 
ドル円は前日101円台まで下落していたものの、現在は10/7-1/2の上昇波のフィボナッチ38.2%戻しの水準が維持されており、なお上昇トレンドは維持されている。急速に下げたものの、下値では輸入企業やファンド勢などのバーゲンハンティングの買いも断続的に入っていたようだ。
 
一方、ユーロドルはロンドン時間に1.36台前半まで下落していたが、米耐久財受注の結果などを受けて1.36台後半まで戻す場面も見られた。
 
しかし、1.37台は重い印象。ユーロドルは今年に入って売りが優勢となっているものの、100日線は維持されており、昨年7月以降の上昇トレンドは続いている。しかし、ユーロ圏経済に対する根強い不安感や、FRBの出口戦略に向けた動きから、ユーロドルの下値不安も根強い。現状は次の展開の踊り場にあり、明日のFOMC後の動きが転換点となるか注目される。
 
そのFOMCだが、一部では新興国市場への配慮から今回はQE縮小を見送るのではとの見方も出ているようだが、FRBはあくまで米経済の状況を鑑みて動くことから、恐らく現行の750億ドルから100億ドル縮小し、月間650億ドルの債券購入を表明してくるものとの見方が優勢のようだ。