NY為替概況 株高でオセアニア通貨高 ウクライナ施設襲撃で円買いも

2014年03月19日 06:57

18日のNY市場はオセアニア通貨が強含みの展開で円は上下動した。ロシアのプーチン大統領がウクライナのさらなる分断を望まない姿勢を示したことや、米住宅関連の経済指標が比較的好調だったことで米株は上昇、株価動向に敏感な豪ドルやNZドルは堅調に推移した。NZドル/ドルは約11ヶ月ぶりの高値を付けている。ロシア市場では債券高(利回り低下)、株高で通貨ルーブルは上下動した後に変わらずの水準で終えた。
ドル円は、クリミア半島のウクライナ軍施設に覆面をした武装集団が襲撃、ウクライナ兵士の死亡が伝わったことで一時101.27近辺まで下落するも、米株高を支えに下げ渋った。ただし、ウクライナ情勢やロシアと欧米関係の先行き不透明感から上値は重く限定的。ウクライナのヤツェニュク首相は、事態が政治的段階から戦争段階に移ったと語った。
 
カナダ中銀のポロズ総裁は、カナダ第1四半期GDP成長率は悪天候の影響で穏やかな伸びになる見通しと述べ、また現時点で利下げを排除しないと語り、加ドルは売られた。
ユーロやポンド、スイスフランといった欧州通貨は売り先行後に下げ渋る展開。ウクライナ情勢を巡る動きで地理的な近さなどが相場の重石になったが、欧米株が上昇したことで買い支えられた。
 
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