NY為替概況 材料不足といった雰囲気の中、後半はドル売り優勢に

2014年03月26日 06:27

きょうのNY市場、G7首脳会談は波乱無く通過し、やや材料不足といった中、後半にはドル売りの動きが優勢となった。
 
この日は2月の新築住宅販売件数や3月の米消費者信頼感指数が発表になっていた。新築住宅販売件数は寒波の影響もあり弱い内容となっていたものの、消費者信頼感指数は2008年以来の高水準に改善しており、米消費者心理が寒波の影響から改善している様子も伺える内容となった。ただ、それはドル買いには繋がらず、逆に後半にはドル売りが優勢となっている。
 
ユーロドルは序盤は売りが優勢となり、ドラギECB総裁がパリでの講演で、「必要なら更に行動をする用意」と述べたことに反応し、一時1.3750近辺まで下落する場面も見られた。しかし、発言自体は先のECB理事会後の会見でも述べており驚く内容でもなく、1.3750水準のサポートが強固だったことから、動きが一巡すると1.38台まで急速に買い戻されている。
 
ただ、21日線の水準は回復したものの、前日の高値までは戻せず、まだ、上昇トレンド復帰の兆しまではなく、明日以降の動きが注目といったところ。
 
一方、ドル円は102円台前半での小幅な値動きに終始した。明日は102.00から102.40の間のオプションの清算が大量に観測されており、一部には計40億ドル相当との推計も出ているようだ。先週のFOMC以降、予想よりも早期の米利上げ観測が出ているが、次の展開待ちといった雰囲気も強い。102.50より上には輸出企業の売りなどが観測される一方、102.00水準の買いもしっかりといったところのようだ。