NY為替概況 新興国懸念と弱いISMでドル円は100円台に下落
2014年02月04日 06:53
きょうのNY市場はドル安・円高の動きが強まった。中国の景況感指標が低下するなど新興国市場への懸念が依然として燻る中、この日発表されたISM製造業景気指数が予想を下回っていたことで、リスク回避の動きが加速している。
ISM製造業景気指数は新規受注が大きく低下するなど、生産、雇用も含めて全体的に弱さが目立った。大寒波が製造業の生産活動に悪影響を及ぼしていた模様。
ドル円は短期筋の見切りや実需の売りが断続的に入り、100円台まで下落。きょうの下げで100日線を下回って来ており、明日以降の動きが注目。
一方、ドル売りの動きからユーロドルは買戻しが優勢となった。先週発表になったユーロ圏の消費者物価(速報値)が前年比0.7%と低インフレが懸念される内容となったことから、ECBの利下げ期待が急きょ再浮上している。一部には今週のECB理事会にでも何らかの緩和策を出してくるのではとの見方も出ていたが、現状は今週は据え置きとの見方が大勢のようだ。ユーロドルは1.3535近辺まで上昇しているものの、やはり上値が重い印象は強い。