NY為替概況 新興国不安落ち着きドル円は買い戻し
2014年01月31日 06:56
きょうのNY市場、新興国通貨も下げ止まっており、また、この日発表になった米GDPも予想通りだったものの、3%台の堅調な成長を示したことから、市場全体は落ち着いたムードとなった。
FRBは前日のFOMCで、100億ドルの追加QE縮小を決めたが、FOMC後は新興国通貨も落ち着きを取り戻しており、きょうのところは無難に乗り切ったといった印象だ。
米株や米国債利回りが上昇する中、ドル円も買戻しが優勢となった。他のクロス円も買戻しが優勢となっている。月末を控えていることもあり、ドル円は103円台には慎重だったが、底堅い動きを堅持している。目先は103円台前半に来ている10日線を回復できるか注目される。
一方、ユーロドルは売りが優勢となり1.35台半ばまで値を落とした。米GDPが堅調だったことでドルが買われていることや、ドイツの1月の消費者物価(CPI)速報値が低インフレへの懸念を示す結果だったことでユーロは圧迫されていた。きょうの下げで、再び100日線(本日1.3600付近)を下回って来ている。100日線は7月以降、強いサポートとして機能してきた水準だが、完全ブレイクするようであれば、下値警戒感も高まりそうだ。