NY為替概況 強い米雇用指標も円高の動き優勢に
2013年12月05日 06:55

きょうのNY市場、この日発表になったADP雇用統計が予想外に強い内容となったことで、一旦ドル買いが優勢となったものの、その動きは続かなかった。
強いADP雇用統計が逆に米株の利益確定売りを誘っており、円買戻しを強めている。ドル円は一時101円台まで下落する場面も見られ10日線を割り込む場面も見られた。クロス円も同様の動きとなっていたが、このところの上昇で過熱感も出ており、また、週末に米雇用統計を控えている中では調整の動きが出てもおかしくはない。
ユーロドルは1.35台で上下動している。ADP雇用統計の発表後は売りが強まり、ここ数日強いサポートとなっていた1.35台前半まで下落している。ただ、後半になってドル円の下落や、商品市場の反発がサポートする格好で1.36付近まで買い戻されている。
明日はECB理事会が予定されている。一部には利上げなど追加緩和があるのではとの見方も出ているようだが、大半は据え置きとの見方が大勢。ただ、ドラギ総裁の会見は追加緩和の可能性に含みを残すハト派色が強い内容と思われるが、反応は限定的になる可能性も留意される。
きょうはカナダ中銀理事会の結果も発表され、政策金利は大方の予想通り据え置きとなった。一方、声明では、全体的なバランスは前回と均衡としつつも、インフレの下振れリスクに対して語気を強めた印象もあり、カナダドルはネガティブな反応を見せている。きょうは1%の政策金利を据え置いたが、来年の上半期までに利下げがあるとの見方も根強くあるようだ。
ドルカナダは1.0700付近、カナダ円は円高の動きもあり95.15付近まで一時下落している。
