NY為替概況 弱い米指標にドル売り優勢の中、ユーロに資金が流入
2014年02月19日 06:53
きょうのNY市場、この日発表になったNY連銀景気指数や住宅指標が弱い内容となったこともありドル売りが優勢となっている。
特に2月のNAHB住宅市場指数は46と前回(56)から大幅に低下。分岐点の50も下回り、昨年5月以来の水準に低下している。住宅建設業者のセンチメントを示す指標だが、今年に入って米長期金利は低下しており、金利面からの影響では無さそう。やはり悪天候による影響が出ているようだ。今週は米住宅指標が相次いで発表される予定だが、やや気掛かりな内容ではある。
ドル円は102円台前半での推移が続いた。ドル売りが優勢となったものの、日銀の成長支援融資拡大の決定を受けて、投機筋の円売りも出ており、ドル円はドル売り・円売りに挟まれた格好となっている。
東京時間に一時102.70近辺まで上昇していたが、やはりこの水準から上には慎重なようだ。103.00を超えるとストップも観測されているようだが、102円台後半から103円の間の売りは厚いといった雰囲気。
このような中、きょうはユーロに資金が流入しており、ユーロドルは1.3770近辺まで一時上昇する場面も見られた。この日発表になったドイツの景況感指標は弱い内容となり、ECBの追加緩和観測は根強いものと思われるが、他の要因がユーロを押し上げている。
ユーロドルは1月24日高値1.3740を上回ってきており、チャートはWを描いている。12月27日につけた1.3895が視野に入っており、その水準を突破できれば、1.40も十分可能性があるとの強気な指摘も出ているようだ。ファンダメンタルズをよそに、テクニカル的には上向きの兆候も出始めており今後の動向が注目される。