NY為替概況 円高の動き加速 12月よりも1月のほうが寒い
2014年01月14日 06:52

きょうのNY市場は円高の動きが加速し、ドル円は102円台に下落している。
先週末の12月米雇用統計の流れをきょうも引き継いだ格好。農業部門雇用者数(NFP)が予想を大きく下回ったことが嫌気されているが、NFPが冴えなかったのは12月の寒波で建設や輸送など比較的天候に左右されやすい雇用が減少していたことが影響したとしている。
通常、このような特殊事情の場合、その辺も織り込んで反応するものだが、先週の市場の反応はそうでは無かった。米国は12月よりも1月のほうが大寒波に襲われており、1月分の雇用への影響も心配される。今月のFOMCではQE縮小が一旦見送られるのではとの見方も一部で出ていた。
ユーロ円も軟調な動きとなり、きょうは高値から150ポイント超下落し、ローソク足は長い陰線を示現している。きょうの下げで10日線と21日線のデットクロスが示現しており下値警戒感が高まっている。
豪ドルは対円では失速したものの、対ドルでは買戻しが続いている。豪ドル/ドルは0.90台を完全に回復し、0.90台後半まで上昇。豪中銀にとっては不快と思われる水準に再び入ってきており、豪中銀の動きが注目される。
全体的にこれまでのポジションを巻き返す動きとなっており、このまま本格的な調整に入るかどうか警戒される。
