NY為替概況 円安優勢に 成長見通しの上方修正も増える

2014年01月15日 07:39

きょうのNY市場は円安の動きが優勢となり、ドル円、クロス円は買戻しが優勢となった。
 
米株や米国債利回りも上昇しており、米雇用統計以降のリスク回避の雰囲気がきょうは一服している。
 
この日発表になった11月の米小売売上高や米企業在庫が予想を上回ったことも好材料になったようだ。発表直後の反応は限定的だったものの、これらの指標を受けて第4四半期の米GDP見通しを上方修正する向きも増えている。現在は3%超の成長を見込む向きが増えつつあるようだ。
 
また、この日のプロッサー・フィラデルフィア連銀総裁やフィッシャー・ダラス連銀総裁の講演が強気な内容だったこともフォローとなったようだ。プロッサー総裁は「12月の雇用統計でも著しい雇用改善への確信は揺るがず。想定よりも早い利上げが必要になる可能性」などと述べ、また、フィッシャー総裁は「QEの縮小額は決定額(100億ドル)の2倍が望ましかった」としている。両総裁とも今年のFOMCでの投票権を持つ。
 
ドル円は104円台を回復し、その後も104円台を維持した。ユーロ円も一本調子の上げが続き142円台半ばまで戻している。