NY為替概況 リスク回避的の雰囲気強まり円相場は調整強まる
2014年01月03日 07:36
年始のNY市場は全体的にリスク回避的な雰囲気が強まり、米株も原油も大幅安、米10年債利回りも3%を下回っている。
特に雰囲気をネガティブにするような悪材料はなく、この日発表になった米新規失業保険申請件数もISM製造業景気指数も米経済の堅調さを示す内容となった。それが逆にFRBの量的緩和縮小加速との見方に繋がったとの指摘も出ていたが、やはり、昨年末にかけての上昇がやや急ピッチだったこともあり、きょうは一斉に利益確定から始まったといったところのように思われる。
円相場は円高の動きが強まっており、ドル円は104円台半ばまで下落し、ユーロ円も一時142円台、ポンド円は171円台まで大幅に下落している。ドル円、クロス円は各通貨ペアとも10日線の上でのパフォーマンスが続いていたが、きょうの下げでその水準に接近、またはブレイクして来ている。ユーロもポンドも下落し、ドル相場は相対的なドル高の動きが見られている。
きょうの流れが続きトレンド変換とまでは思われないが、来週は米雇用統計やECB理事会など重要イベントが控えており、それらに向けた調整の動きは十分想定される。