NY為替概況 リスク動向睨みながら神経質な展開に

2014年01月28日 07:00

朝方はロンドン市場でドル円が103円手前まで上昇した流れを受けて比較的しっかりの展開に。米キャタピラーの好決算などもあり,米株がプラス圏で始まったことも、ドル円、クロス円のサポートとして機能した。しかし、0時に発表された米新築住宅販売件数が予想を下回ったことで、株式市場が軟調に転じ、全般的なリスク回避の動きも復活。28日に緊急会合を開き利上げなど積極的な通貨安対策がとられると期待されるトルコリラなどは値をもぢどしているものの、南アランドが対ドルでの安値を更新するなど、一部新興国での通貨安懸念が健在。アルゼンチンペソも公式レートは介入などで支えられた物の、一般市民に購入制限をかけたことで、市中の闇相場でペソ安が進行するなど、懸念が残る状況となり、株安円高の動きが強まった。ドル円はロンドン市場での安値を割り込むなど、売りが優勢な展開となった。もっとも、東京朝につけた101円台トライまでは至らず,株安の値幅も限定的なものにとどまったことで、その後夕方にかけて再び102円台後半を回復など、株価動向などをにらみながら神経質な展開が続いている。