NY為替概況 ユーロ軟調 ECBの利下げ期待が急浮上
2014年02月01日 06:57
きょうのNY市場、新興国市場への警戒感は根強く、ロンドン市場からの円高の動きは続いていたが、NY時間に入ると新興国通貨も買い戻されていたことから、動きは一服している。
一方で、この日はユーロ売りの動きが目立った。ECBの利上げ期待が急浮上している。ユーロドルは一時1.34台まで下落し、下向きの流れを強めている。ユーロ円も一時138.50付近まで下落。
ドル買いが優勢となった他、この日発表になっていたユーロ圏消費者物価指数速報値が前年比0.7%と低インフレが懸念される内容であったこと、また、ドイツの小売売上高も予想外のマイナスだったことで、市場には追加の利下げ期待が高まっている。一部には来週の理事会にも実施との指摘も出ているようだ。月末ということもあり、日本時間1時のロンドンフィキシングにかけて実需のユーロ売りが活発に出ていた。
一方、ドル円も売りが強まり一時102円を割り込む場面も見られた。ドル買いがサポートしていたものの、ロンドンフィキシングにかけて月末のフローが断続的に入っていたようだ。
ただ、株価や米国債利回りが下げ渋ったこともあり、ドル円は102円付近をかろうじて堅持。新興国への反応次第ではあるが、上値期待は根強く、下値での押し目買い意欲も依然として強いようだ。
きょうはフィッシャー・ダラス連銀総裁やウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁の発言が伝わっていたが、FRBは新興国の動きを注視してはしているが、それによって政策に影響されることはないとの姿勢を示していた。QE縮小路線に変化は無いようだ。