NY為替概況 ユーロ急伸、ギリシャ支援で基本合意

2015年02月12日 07:42

NYクローズ間際にかけてユーロが急伸した。一部報道がギリシャ支援は基本的な合意に到達したと報じたことが背景。ギリシャは救済プログラムにとどまるもよう。合意内容は不明とされているが、詳細に関しては来週16日のユーロ圏財務相会合で明らかになるとも伝わった。その他の報道によれば、救済プログラムの一時延長で協議が進んでおり、ギリシャ債務再編協議が今後本格化する可能性が高まった。11日のユーロ圏財務相会合が始まる前の段階で、ダイセルブルーム・ユーログループ議長やショイブレ独財務相は本日の会合で結論が出るとは思っていないとの見解を示していたため、基本合意報道はサプライズとなった。
 
ユーロドルは1.1280ドルまで下げた後、1.1348ドルまで上げに転じた。ユーロ円は136.68円まで高値を更新。
 
ドル円は120.48円まで一段高。1月5日以来の高値をつけている。昨日、三角もち合いの上限を突破し、上げが加速する格好となった。ドル円は滞留していたエネルギーを発散させている。
 
ドル円が約1カ月ぶりに120円の大台にのせたことで、全般的にドル高圧力が波及。ポンドドルは上げ幅を消して1.5219ドルまで下げに転じた。ポンドドルは昨年7月以降からの下降トレンド上抜けを試していたが、先週末と同様に押し戻される格好となった。豪ドル/ドルは0.7694ドル、NZドル/ドルは1月のNZ製造業PMIが大きく落ち込んだこともあり0.7353ドルまで安値を更新。原油安を背景にドル/加ドルは1.2698加ドルまで加ドル安推移。
 
ドル円にサポートされポンド円は183.97円まで上昇し、1月5日以来の高値をつけている。豪ドル円は92円後半で弱含んだまま値動きが乏しかった。円安・豪ドル安で値動きが制限されている。