NY為替概況 ドル買い優勢 ウクライナ情勢や予想上回る住宅指標で

2014年02月27日 07:16

きょうのNY市場はドル買いが優勢となった。ウクライナ情勢が不安定になっており、きょうはユーロからドルに資金が流れていた中、この日発表になった米新築住宅販売が予想を上回ったことも安心感に繋がっている。
 
米新築住宅販売は契約時点のデータであることから、寒い中でも契約は順調に進んだのかもしれない。また、建設コストが上昇する中、住宅建設業者が利益どがえしの販売を実施したことも堅調な販売を維持したとの指摘も聞かれる。
 
ドル円はNY時間に入って買戻しが優勢となり、102円台前半から一時102.60近辺まで上昇する場面も見られた。ただ、強いレジスタンス水準となっていることもあり、それ以上の伸びは無かった。底堅い推移も見られているものの、103円をトライするモメンタムまでは無いようだ。来週の米雇用統計や、3月FOMCを確認したいとのムードが強い。
 
ユーロドルは売りが強まり、1.37台を割り込んだが、フィボナッチ38.2%戻しで、意識される水準でもある1.3660は維持されている。
 
ユーロにとっては来週のECB理事会が目先の最重要イベントとなる。その動向を占ううえで金曜日のユーロ圏消費者物価指数は重要な指標となりそうだ。予想では前年比で0.7~0.8%程度が見込まれているが、予想の範囲内であれば、ECBは動かないとの見方も多い。
 
一方、ユーロ円は一時139円台まで下落していたものの、ドル円が底堅く推移したこともあり、140円台は維持されていた。