NY為替概況 ドル売り優勢 早期QE縮小期待に調整も

2013年11月27日 06:56

きょうのNY市場はドル売りが優勢となった。序盤はこの日発表になった米住宅指標が強い内容だったことからドル買いが優勢となったが、その後の米消費者信頼感指数が弱い内容だったことをきっかけにドル売りが強まっている。
 
11月の米消費者信頼感指数は4月以来の低水準となった。10月に引き続き米財政協議の混乱が消費者のセンチメントを圧迫している様子もうかがえる。
 
特に対欧州通貨でドル売りが進み、ユーロドルは1.35台後半、ポンドドルは1.62台を回復している。
 
欧州通貨を買う材料はない。逆にユーロに関しては今週の消費者物価の発表もある中、上値には警戒感もある。ただ、市場ではFRBの早期QE縮小開始期待は依然として根強いものの12月は無いとの見方も強く、先週のFOMC議事録以降に高まった期待に対する調整の雰囲気が強まっている。米国債利回りと伴にドルも調整が出ているのかもしれない。一方、資源国通貨はモメンタムを失っており、対資源国通貨での買いも欧州通貨を押し上げていた面もありそうだ。
 
このような中、ドル円は利益確定売りが優勢で101円台前半に伸び悩んでいる。ただ、上値期待も強く、まだ下押しの動きも見られていない。下値には輸入企業や投機筋の買いオーダーも観測される中、101円台はサポートされている状況。ただし、このところの上昇で過熱感は高まっており、も少し調整は必要か。