NY為替概況 ウクライナ巡る動きは想定内でリスク回避ムード後退

2014年03月18日 06:23

17日のNY市場はリスク回避ムードは後退、米株が大きく上昇して始まるとドル円とユーロドルは本日高値を更新した。ダウ平均が上げ幅を200ドル超に伸ばす勢いを見せるとドル円は101.88近辺、ユーロドルは1.3948近辺を付けた。ドル円やユーロドルは買い一服後は伸び悩んだものの、豪ドルは堅調地合いを維持している。ただし対ドルで0.91は相当の売り注文が控えているようで、一段高は抑えられている。
ドル円の1日を通した安値はオセアニア早朝に付けた101.23近辺でユーロドルは東京午後に付けた1.3880近辺。
 
注目されているウクライナ情勢で、週末のクリミア住民投票は混乱なく終了、ウクライナからの離脱とロシア編入方針が決まった。ロシアのプーチン大統領はクリミアを国家として承認する大統領令に署名、あす議会で説明する。欧米は反発、ロシアやウクライナ旧政権の要人に対して渡航禁止と資産凍結を決定した。ただし市場参加者は、住民投票結果も欧米の対ロ制裁も事前想定内として一旦は消化、ロシア市場では債券高(利回り低下)、株高、通貨高のトリプル高で終えている。発表された米鉱工業生産指数が良好な数字だったことも投資家心理の改善につながった。