NY為替概況 イベント通過で動きも一服
2014年02月13日 06:45
きょうのNY市場、ユーロ売り・ポンド買いなど個別の動きはあったものの、全体的には前日のイエレン証言を通過し動きは一服していた。
円安の動きも一服し、ドル円、クロス円も値を落としていたものの、底堅さも見られている。ドル円は102円台前半に下落してNY時間に入ってきたものの、102円台半ばまで買い戻される動き。
本日の10日線は102.00付近に来ていたが、その水準はしっかりとサポートされている。前日のイエレン証言後の動きを見て、再度ロングを推奨する向きも出てきているようだ。21日線が102円後半に来ており、輸出企業など実需の売りも観測され、慎重さも見られるが、103円台を試すことも期待される展開となっている。
ユーロドルはNY時間に入って下げ渋ったものの、戻りは鈍い印象。ロンドン時間に伝わったクーレECB専務理事の発言をきっかけに売りが強まった。理事は「中銀預金のマイナス金利を真剣に検討」と述べている。イタリアの政局不安が燻っていることも重石となっていた模様。
きょうの動きを見ると、ユーロドルは今年に入ってからの下げトレンド継続と見て良さそうだ。前日は1.36台後半まで上昇していたものの、そこから上がかなり重そうな印象は否めなず、1月24日につけた高値を目指す雰囲気はない。現状は21日線でサポートされてはいるが、ブレイクの気配も出ている。前日のイエレン証言からも、やはりFRBとECBの金融政策の方向性の違いが、ユーロドルに重く圧し掛かっているようだ。
ポンドは、きょうの英中銀四半期インフレ報告を受けて買いが強まっていたが、NY時間に入ってもポンドドルはこの日の高値圏を維持している。