NY為替・25日 ドル売り、終盤はFOMC観測記事が影響

2013年07月26日 06:17

NYタイム、為替相場はドル売りが優勢。米6月耐久財受注や米新規失業保険申請件数の結果の発表直後は動意が見られ、NYタイム午後に入っても目立った材料こそ見当たらなかったが、あくまで調整主体とみられる動きからドル売りに振れた。ただ終盤にかけては、来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えるなかで、WSJ紙が「米連邦準備制度理事会(FRB)が長期間の低金利維持を示すためにフォワードガイダンスの変更を議論する可能性」と報じたことがドル売りに寄与。時間帯的に薄商いだったこともドル売りに拍車をかけた。

ドル円は下値模索が継続。東京タイムから下落基調を続けていたドル円だったが、米耐久財受注が市場予想を大きく上回ったことから100円ちょうど近辺まで反発。しかし、同(除輸送用)が市場予想を下回ったほか、米新規失業保険申請件数も同じく予想比でやや悪化したことなどが材料視されてくるなかで、ドル円の反発も瞬間的なものにとどまると、前述した材料を背景にNYタイム終盤にかけて98.87円まで下落した。

ドルストレートはドル売りが強まる。強弱混在ながらやや弱い内容が材料視された米経済指標などを受けてドル売りが進んだことから、ドルストレートは戻りを試す展開に。ユーロドルは欧州タイム入り後に1.3166ドルまで下落後はドル売り主導で1.3296ドルまで買い戻された。そのほか、ポンドドルは1.5263ドルを安値にドル売り主体で戻りを試し1.5436ドルまで反発した。資源国通貨も上昇し、豪ドル/ドルは0.9282ドル、NZドル/ドルは0.8107ドルを示現した。NZドルに関してはNZ準備銀行(RBNZ)のタカ派的な声明文が一定の下支え材料となっていたようだ。

クロス円はしっかりとした推移を続けていたがドル円の下落が重しとなり、ユーロ円は131円半ばから後半、ポンド円は152円後半、豪ドル円は91円後半、NZドル円は80円前半で推移。加ドル円は96.36円まで売られる場面がみられた。
6時現在、ドル円は99.28円、ユーロドルは1.3277ドル、ユーロ円は131.83円で推移。