NY為替 弱い米雇用指標でドル円に戻り売り 円安モメンタムの鈍化も

2014年01月17日 06:53

きょうのNY市場、この日発表になった米雇用関連指標に弱い内容が見られたことで、ドル円は戻り売りに押されている。
 
この日の米雇用関連指標については、新規失業保険申請件数は雇用改善を示す内容だったものの、1月4日週の失業保険継続受給者数が予想外の300万人超まで増加している。継続受給者数は11月までは減少傾向にあったものの、12月以降、再び増加傾向にあり、やや気掛かりな動きではある。
 
ドル円は指標発表後に戻り売りが強まり、104.15付近まで下落する場面も見られた。前日の動きを受けて、きょうは105円を試す動きも見られたが、結局、回復することなく失速している。目先は1/13-1/16上昇波のフィボナッチ38.2%戻しが104.10付近、更に50%戻しが103.85付近にあり、サポートして意識される。
 
この動きにユーロ円、ポンド円も軟化。先週の米雇用統計以降、次第に円売りのモメンタムが鈍化している気配も見られる。きょうのように弱い米指標の発表も一部あるものの、米経済の先行き不安感が本格的に強まっている雰囲気までは無い。ただ、円ショートがかなり高水準で積み上がっており、お腹一杯といった面もあるのだろう。ユーロ円もポンド円も21日線で跳ね返されており、一部には調整モードに入ったとの見方も出ていた。
 
ユーロドルも売りが優勢となった。米雇用関連指標の発表直後は買い戻しが出たものの、クーレECB専務理事が「必要に応じリファイナンス金利引き下げの余地あり、中銀預金金利も必要ならマイナスに引き下げることも可能」と述べたことをきっかけに売りが強まり、一時1.3585付近まで下落している。