NY為替 好指標受けドル買い優勢に QE縮小継続期待を裏づける内容

2014年01月16日 06:54

きょうのNY市場はドル買いが優勢となっている。この日発表になったNY連銀景況感指数や米生産者物価指数が予想を上回ったことが材料視されている。
 
前日は米地区連銀総裁からの強気な発言も出ていたが、きょうの指標はその発言を裏づける内容となった。先週発表になった米雇用統計を受けて、FRBによるQE縮小の継続への懸念も高まっていたが、その警戒感は遠のいている。
 
ドル円は104.70近辺まで一時上昇。ドル円は先週の米雇用統計から週初までの下げで10日線と21日線のデットクロスが示現している。ただ、きょうは21日線の水準を回復してきており、このまま再び上向きの流れに戻るのか、それとも失速するのか重要なポイントに差し掛かっている。ファンダメンタルズ的には上向きと思われるが、足元は過熱感が強い状況にはある。105円までには戻り待ちの売りや、ショートポジションの新規オーダーなども多数並んでいる模様で、抵抗感もあるようだ。
 
一方、ユーロドルやポンドドルは売りが強まった。ユーロドルは一時1.35台まで下落。きょうの下落で21日線で上値を抑えらた格好となっており、下値への警戒感は高まっている。
 
なお、きょうは米地区連銀経済報告(ベージュブック)が発表になっており、経済活動については、「大半の地区で拡大継続」としており、これまでと同様の判断だったものの、雇用については3分の2の地区が拡大を指摘していた。ただ、市場の反応は限定的となっている。