NY株見通し 資金回転は良好、経済データが後押しするか
2014年02月28日 19:57
今晩の米国市場は経済指標に左右される展開が予想される。主要な小売企業の決算も一巡し、ウクライナ情勢など地政学的リスクが重荷となる。だが、S&P500が史上最高値を更新するなど株式市場の資金の回転は良好だ。来週発表の2月雇用統計までは重要指標が続くため、株価の上昇モメンタムを維持できるかは景気動向次第となる。
今晩は第4四半期の米GDP(改定値)をはじめ、寄り付き直後には2月シカゴ購買部協会景気指数や、2月ミシガン大学消費者信頼感の発表がある。2月における寒波の影響度合いを探る先行指標として材料となりそうだ。
27日のNY株式相場は続伸。イエレンFRB議長の米上院銀行委員会での証言内容が好感された。ダウ平均は前営業日比74.24ドル高の16272.65ドルで終了した。
予想より強めの1月耐久財受注が下支えになったとこに加え、イエレンFRB議長の米上院銀行委員会での証言内容が好感された。証言では、景気指標の弱さは天候を反映している可能性があるとし穏やかな景気回復の見込みを示した一方、景気情勢次第では量的緩和縮小ペースを検討するとの見方などが、金融緩和策長期化への期待感につながった。ダウ平均は序盤から次第に上げ幅を広げ、約1カ月ぶりの高値で終えた。
NASDAQは前営業日比26.87ポイント高の4318.93ポイントと2000年4月7日以来の高値で終了。S&P500は前営業日比9.13ポイント高の1854.29ポイントと終値ベースで史上最高値更新となった。