NY株式市場概況 急落リスクは落ち着くも神経質な値動き

2014年01月28日 07:01

28日のNY株式市場は、新興国通貨売りなどによって広がったリスク警戒感の動きがやや後退。ダウ平均が小幅ながらプラス圏を回復するなど、買い戻しの動きも一部でみられる展開となった。
取引開始前に発表されたキャタピラーの決算が好調となったことや、トルコ中銀が28日に緊急の金融政策会合を実施すると発表したことなどを受けて、開始直後はダウ平均をはじめ、ナスダック総合やSP500 などの主要株価指数が小幅ながら前日終値比プラスでの推移に。しかし、新興国市場動向の不透明感に加え、米新築住宅販売の弱い結果などを受けて、株売りが強まる展開となり、各指数ともマイナス圏推移に。もっとも、値幅的にはそれほど大きなものにはならず、過熱感への警戒もみられる展開となったことで、夕方にかけていったん買い戻しが優勢となり、ダウ平均などがプラス圏を回復する動きに。しかし、引けを目前にして再び売りが強まり、各指数ともマイナス圏で引けるなど、神経質な展開が続く一日となった。