NY市場 豪ドルは軟調 中国GDPに警戒感
2013年07月13日 03:08
ドルの買い戻しも見られる中、豪ドル/ドルは序盤に一時0.90を割り込む場面も見られたが、今のところ0.90台は維持している状況ではある。ただ、豪ドルの軟調な動きは目立って継続していると言えよう。
きょうは中国の成長に対する懸念が強まっている。中国の楼継偉財政相が、今年下半期の経済成長率が7%を大きく下回る可能性を指摘した。今年の成長率目標は7.5%だが、例え目標よりも大きく減速しても、中国政府は容認する構えだという。バブル退治の姿勢を強調していたようにも思われる。また、同相は上半期の成長率に関して、7.7%を若干下回るだろうとも述べていた。来週は第2四半期の中国GDPが発表される予定だが、予想では、年初来/前年比で7.7%が見込まれており、同相の発言通りであれば、予想を下回る可能性も高そうだ。最大の貿易相手国である中国の減速懸念はやはり豪ドルにとっては重石となる。
豪ドル円も軟調な動きを続けており、89円台に下落している。本日高値91.00付近から100ポイント超下落しているが、きょうの動きでローソク足は21日線の下に完全抜け出ており、直近安値の89円割れを目指す動きは続いている。