NY市場 独憲法裁判所はまだOMTに反対する可能性は残るとの指摘も

2014年02月11日 01:49

ユーロドルは1.36台半ばでの推移と堅調な値動きとなっている。ユーロ自体の材料は見られず、明日のイエレンFRB議長の議会証言を前にしたドル売りの動きがユーロドルを押し上げているといったところ。
 
先週のECB理事会では政策は全て据え置きとなったが、市場では3月のECBスタッフ見通しの発表ともに、何らかの緩和策が打ち出されるのではとの期待は根強い。
 
先週は独憲法裁判所が、ECBの新債券購入プログラム(OMT)をめぐる訴えについて、欧州司法裁判所(ECJ)に付託することを決定した。しかし、付託したとはいえ、ECJの決定に異論があれば、独憲法裁判所は違法とし、独連銀に対してOMTに参加しないよう要請する可能性も残されているとの指摘も聞かれる。
 
なお、予断は許さない状況にはあるが、ECJの結論が出るまでには、数ヵ月から1年超はかかるとも見られている。
 
ユーロドルは一時1.3650近辺まで上昇したが、そこから上の抵抗も強く、いまのところは上値を抑えられている状況。