NY市場 明日以降のイベント控え方向感が掴みづらい状況も
2014年03月06日 03:45

NY時間の午後に入って為替市場も動きが落ち着いてきている。ドル円は102.40近辺、ユーロドルは1.3730/40水準での振幅といったところ。
ウクライナ情勢も、まだ予断は許さないが軍事衝突という最悪の事態は避けられそうな気配となっている。
このような中、為替市場は明日のECB理事会、明後日の米雇用統計に焦点が移りつつある。
ECBに関しては緩和期待は根強いものの、今回は政策を据え置き、ECBは手段を温存させるのではとの見方が有力。ただ一方で、短期金利上昇やユーロ高けん制のために、債券購入プログラム(SMP)で市場に流した流動性を吸収するための不胎化措置を停止する可能性はあるとの見方も出ている。どうなるか行方をつかめない部分も多く、ユーロはポジションを取りづらい状況にはあるようだ。
一方、米雇用統計については、この日発表になったADP雇用統計やISM指数が弱い内容だったことから、予想を下方修正する向きも出ているようだ。しかし、米雇用統計とそれらの指標が必ずしも動向が一致するとも限らない。2月も寒波が襲来していたことから、強い内容は期待できないが、米雇用統計ばかりは開いてみないと分からない指標の一つでもある。
ウクライナ情勢の落ち着きから円高は一服しているものの、ドルとユーロの方向感は掴みづらい状況になっているようだ。
