NY市場 上下動続く 積極的にドルの下値を試すというシナリオは無い

2013年07月18日 02:32

先ほどからドル売りが優勢となっており、ユーロドルは1.3140近辺まで買い戻され、ドル円は99円台半ばまで伸び悩む動きとなっている。ユーロドルは1.31を一時割り込んだものの、1.30台後半でのサポートが強かったことから、短期筋の買戻しが入っているものと見られる。ドル円も100円が重かったことで一旦撤退といったところだろう。
バーナンキ議長の質疑応答が続いているが、事前テキストを含め、さほど先月のFOMC後の会見と大きな変更はないように思われる。QE縮小はデータ次第で、事前に決まっているものではないが、FOMC内では年内縮小開始、来年半ばに終了という見通しと、QE終了の目安として失業率7%を用いることに幅広い支持があると述べていた。その他、QEと利上げとは別ということも改めて強調している。
特に相場に強い方向感は出ず、上下にドル買い・ドル売り双方あるようだが、少なくとも、FRBと他国とのスタンスの違いを考慮すれば、積極的にドルの下値を試すというシナリオは無いように思われる。