NY市場 ドル高は仕切り直し ユーロドルは絶好の売り場か

2013年07月11日 23:40

前日のFOMC議事録やバーナンキ講演を受けてドル高の動きが大きく修正した。ドル円は98円台前半まで一時下落し、ユーロドルに至ってはストップを巻き込んで1.32台まで急上昇している。ただ、NY時間に入るとその動きも一服しており、ドル円は99円台、ユーロドルは1.30台前半まで大きく下げている。

先週の米雇用統計を受けて市場は9月QE縮小開始、そして早期利上げ開始を見込む動きが出ていた。ただ、FRBは市場ほど楽観的ではないようで、バーナンキ議長はわざわざ講演の質疑応答の場面を使って、そうした市場の行き過ぎた動きをけん制したかったのかもしれない。

ただ、米経済が回復軌道にあるという見方に変調を与えるデータはなく、いずれQEは縮小・終了し、利上げが実施されるというシナリオに変化は無いだろう。時期の問題だけだ。このところのドル高は仕切り直しといったところなのだろう。そういった意味では、1.32台まで一時上昇したユーロドルは絶好の売り場なのかもしれない。

しばらくドル高の調整が出るだろうが、いずれ収まるだろう。