NY市場 ドル円は上値期待を再び復活

2013年08月29日 23:56

ドル円は98.35付近での推移となっており、この日の高値圏を維持している。きょうは全体的にシリアへの懸念が後退しており、ドル円もサポートされている。

国連安全保障理事会の常任理事国5ヵ国が協議を行ったが、ロシアと中国の反対で合意に達しなかった。英政府も議会から強い反対も出ていることから、国連調査団の調査結果を待って決定すると方針を変更している。一時は今週中にも軍事行動が実施されると見られていたが、早くても来週以降に先延ばしになったことから、市場では一旦懸念が後退しているようだ。

ドル円は98円台前半までに輸出企業などの売りオーダーも並んでいたが、それを突破しており一時98.50付近まで上昇している。この日発表になった米経済指標が強い内容だったこともフォロー、アジア系中銀の買いなども観測されている。アジア系中銀は全通貨ペアに渡ってドルを購入している模様。

ドル円はきょうの上昇で21日線を回復してきており、週初には一旦モメンタムが低下した上値期待を再び復活させている。