NY市場 ドル円、103.85付近が意識される 細川支持なら円安シナリオか
2014年01月15日 00:22

ドル円は買戻しが優勢となっており、一時103.75付近まで上昇している。ドル円の買い戻しを誘発するような直接の材料は見当たらないが、米国債利回りも上昇して始まっており、ドル円をサポートしている模様。下値では連休明けの東京勢が値ごろ感からの買いを入れているようだ。
ただ、103円台後半から上は今のところ慎重な気配もうかがえる。1/2-1/13の下降波の31.8%戻しの水準が103.85付近に来ており、目先はこの水準が意識される。
東京時間に発表になっていた11月の経常収支が5928億円の赤字と過去最大だったことも円売りを誘っているのかもしれない。貿易収支も1兆超の赤字が続いている。円安に加えて原粗油や液化天然ガス(LNG)の燃料需要が高かった上に堅調な内需が背景。
きょうの日本のニュースで最も注目を集めていたのが細川元首相の都知事選立候補だろう。小泉元首相の支援を得て原発の是非を争点にしたい考えだ。
もし、細川元首相が都民の支持を集めることになれば、自民党が目論む原発即時再稼動にそれなりに影響が出ることも考えられ、しばらく燃料需要は高いまま推移するだろう。
貿易赤字はその分解消されず、為替市場では円安シナリオとうことになるのかもしれない。
