NY市場 まもなくFOMC 変更なしとの見方が大勢
2013年10月31日 02:35
このあと日本時間3時にFOMCの結果が発表される。米財政協議の混乱で市場には先行き不透明感も高まっており、さらに、先日発表になった米雇用統計では、失業率こそFRBの想定通りの改善を見せているものの、非農業部門雇用者数(NFP)の増加傾向が次第に鈍化してきていることが示されている。これらから今回はQE縮小開始はないとの見方が大勢。
また、先日発表になった9月初旬から10月初旬の米地区連銀経済報告(ベージュブック)では、政府機関閉鎖や債務上限交渉の議会対立が企業の景況感を圧迫し、雇用創出を妨げていると数多く指摘されていた。このことから、景気認識は慎重な表現が加わる可能性もある。その度合いによって、まだ一部で可能性が指摘されている12月FOMCでのQE縮小開始の動向を探ることになりそうだ。
ただ、緩和長期化期待は既にドルに対しては織り込まれており、逆に円安から、ドル円は意外に上値を試す可能性も留意したいところ。
今回はFRB見通しやバーナンキ議長の会見などは予定されていない。