LDNFIX=米FOMC前の調整でドル高に振れる
2014年03月20日 01:17
ロンドンフィックスにかけては、ドルが小幅高。特段材料となりそうなニュースが見当たらない中、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表やイエレンFRB議長の会見を控えて、足もと売りが優勢だったドルを買い戻す動きが目立った。米FOMCでは、これまでの量的緩和縮小ペースが維持されるとの見方が優勢となっている。また、米長期金利が2.69%付近まで下値を切り上げたことも、ドル買い戻しを後押しした。
ユーロドルは、ドル買いに押されて1.3899ドルまで下落し、豪ドル/ドルも0.9095ドルまで下げ幅を広げた。また、ポンドドルも高値からはなれる展開に。NYタイム入りにかけて1.6654ドルまで上昇幅を広げたが、その後は他通貨と同様に上値が重くなり1.66ドル前半まで上値を切り下げた。この間、2014年度予算案提示を前にしたオズボーン英財務相による議会演説で、英予算責任局の2014年成長見通しが前回の+2.4%から+2.7%に上方修正されたことが明らかとなったが、目立った反応はなかった。そのほかでは加ドルも軟調。ドル/加ドルは1.1199加ドルまで加ドル安推移し、1月31日以来の1.12加ドル回復に迫った。
一方で、ドル円は東京タイム終盤のもち合いレベルで小動き。ドル買いの流れが下支えとなった一方で、ウクライナ問題などの先行き不透明感から、積極的な取引は見送られ、101円半ばでの小動きが続いた。クロス円は小幅安。他通貨が対ドルで小安く推移したことが重しとなった。とはいえ、調整主導の展開だったため、各通貨のレンジは限定的だった。