LDNFIX=株高・債券安、ドル円は102.96円まで高値

2014年03月29日 01:04

ロンドンフィックスにかけての為替市場は、円が全面安。アジア株や欧州株の上昇を好感した米株は反発し、ダウ平均は一時前日比で150ドルを超える水準まで上げ幅を拡大した。また、米10年債利回りは2.720%付近まで上昇し、株高・債券安を背景に、リスク選好地合いが強まった。本日発表された一連の米指標はほぼ予想通りとなったが、堅調な結果と言えよう。米2月個人所得・同個人消費支出は前月比でともに+0.3%となり、米3月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値も速報値からわずか上方修正の80.0となった。ドル円は102円半ばのストップロス買いを巻き込んで、102.96円まで上値を伸ばし、3月12日以来の103円大台に接近した。クロス円も全面高で、ユーロ円は141.66円、ポンド円は171.27円まで上値を伸ばした。連日堅調の資源国通貨は、加ドル円が93.15円まで一段高となり、豪ドル円は95.24円、NZドル円は89.20円まで上げ幅を拡大し、それぞれ昨年10月、2007年11月以来の高値をつけた。
 対ドルでは、欧州通貨が上昇し、資源国通貨は伸び悩んだ。資源国通貨に対して、欧州通貨の買い戻しの動きもあって、ユーロドルは1.3774ドルまで買い戻しが進み、ポンドドルは1.6651ドルまで高値を更新した。独3月消費者物価指数・速報値は前月比・前年比でともに市場予想を下回ったが、ユーロ圏デフレリスクへの思惑からのユーロ売りの動きは見られなかった。また、豪ドル/ドルは0.9238ドル、NZドル/ドルは0.8658ドル、ドル/加ドルは1.1059加ドルまでドル高・資源国通貨安となった。