LDNFIX FOMC議事録待ち 弱い米指標もドル底堅い

2015年02月19日 00:55

ロンドンフィックスにかけてはドルが底堅く推移した。NY序盤に発表された一連の米経済指標は総じて弱かったが、この後の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で、当局者のタカ派な姿勢が示されることへの期待感も下支えとなった。ドル円は119円前半を中心とした振幅。米1月の住宅着工件数や建設許可件数は総じて市場予想に届かず、生産者物価指数は総合・コアともに予想以上の鈍化となった。鉱工業生産や設備稼働率も下振れるなど、軒並み弱い結果にもかかわらずドル売りの動きは極めて限定的だった。
 
ユーロドルは1.1346ドルまで下値を拡大。ギリシャ政府が明日、ユーログループに対して融資延長申請を行うと表明したが材料としては織り込み済み。ユーロポンドが0.7354ポンドまで、2008年1月以来のユーロ安水準を塗り替えたことも重し。ユーロ円も135.34円まで安値を更新した。ポンドは強い英雇用指標を好感した流れが引き継がれ、対ドルが1.5444ドルまで上値を伸ばしたほか、対円も184円付近で高止まり。
 
資源国通貨も弱含み。原油の反落にも上値を抑制されている。豪ドル/ドルは0.7774ドル、NZドル/ドルは0.7502ドル、ドル/加ドルは1.2466加ドルまで対ドルで下落。豪ドル円は92.76円、NZドル円は89.47円、加ドル円は95.65円までレンジ下限を広げた。ドル/スイスフラン(CHF)も0.9436CHF、CHF円も126.34円までCHF安で推移。