LDNFIX 調整主体でポンドや資源国通貨が主役に

2015年03月12日 01:14

ロンドンフィックスにかけては、ユーロ売りが緩んだ一方で、ポンドや資源国通貨が売られた。ユーロドルは1.0557ドル、ユーロ円は128.19円まで下げて安値を塗り替える展開が続いているが、ポンドや資源国通貨に対するユーロ売りがやや巻き戻され、円やドルに対するユーロ安の流れは鈍った。一方通行のユーロ安にやや調整が入った格好。手がかりは特にみあたらず、低利回りを背景としたユーロ圏からの資金移動、6月の米利上げ観測など直近のテーマに変化はない。
 
ポンドドルは1.4928ドルまで下げ年初来安値を更新。豪ドル/ドルは0.7561ドルまで弱含み、2009年以来の安値を更新。NZドル/ドルは0.7192ドルまで下げた。ポンド円は181.28円、豪ドル円は91.81円、NZドル円は87.35円まで下落。
 
原油安を背景にドル/加ドルは1.2781加ドル、加ドル円は94.99円まで加ドル売りが強まっている。NY原油先物は2月2日以来の安値をつけた。米原油在庫の増加に歯止めがかからない。米エネルギー情報局(EIA)が発表した米週間石油在庫統計で原油在庫の増加幅は市場予想並だったが、米国石油協会(API)が発表した米石油在庫統計で、原油在庫が市場予想に反して減少していたため失望売りにつながった。
 
ドル円は121.63円まで強含んだ後は伸び悩み。ポンドや資源国通貨の値動きが相場の軸となり、ドル円の流れはぼんやりとしていた。米株価指数は反発しているが、目立った反応はみられない。