LDNFIX 米雇用統計は弱い内容、ドル売りで反応も限定的
2014年02月08日 01:02
ロンドンフィックスにかけて、為替相場はドル売りが先行。今週のマーケットの一番の注目であった米1月雇用統計は非農業部門雇用者数(NFP)が18.0万人増の市場予想に対し11.3万人増と大幅に下回る結果となる一方、失業率は6.6%と市場予想比で好結果となった。記録的な寒波の影響といった部分の大きい今回のNFPの結果だが、発表後はマーケットはドル売りで反応し、ドル円は下落、ドルストレートは上昇する運びとなった。ただ、証券系ストラテジストから「NFPが10万人増を下回り、前月のような失望とならないことが直近強まってきたリスク選好回復の持続の有無のカギを握る」との見解もあったように、10万人の大台については割り込まなかったことも意識されてか、ドル売りは限定的なものにとどまるとドル円・ドルストレートは発表前の水準まで戻すこととなった。
ドル円は下落。直近のリスク選好的な動きもあってドル円は102.59円まで上昇したが、米雇用統計の結果発表後は急落し101.40円を示現。その後は急低下していた米10年債利回りの反発をともなって戻りを試すと、前述の高値水準まで戻し短時間での「いって来い」となった。クロス円は底堅く推移。ドル円の下落によりクロス円も下押したものの、その後は底堅さを示すと、ユーロ円は139.37円、ポンド円は168.05円、豪ドル円は91.87円、NZドル円は84.94円まで上昇した。また、加ドル円は好調な加1月就業者数の結果も後押しとなり93.39円まで上値を伸ばすなど、クロス円は全般的に円売りが強まった印象。
ドルストレートは伸び悩む。米雇用統計後のドル売りにより、ユーロドルは1.3649ドル、豪ドル/ドルは0.8999ドル、NZドル/ドルは0.8296ドルまで上昇した。ただ、その後はドルの買い戻しが進んだことから伸び悩む格好となった。ドル/加ドルは対円と同様に好調な加雇用指標の結果もあり1.0968加ドルまで加ドル買いが進んだ後は1.10加ドル台に戻している。