LDNFIX 米雇用統計でドル全面高、ドル円は121円台に

2015年03月07日 01:05

ロンドンフィックスにかけては、強い米雇用統計を背景にドルが全面高。2月の雇用統計では悪天候の影響も懸念されたが、2月非農業部門雇用者数は市場予想を大きく上回る29.5万人増となり、同失業率は約6年ぶりの低水準となる5.5%に改善された。賃金の伸びは依然として鈍く、平均時給は前月比で市場予想をやや下回る0.1%増にとどまった。
 
強い米雇用統計を受けて、17-18日の連邦公開市場委員会(FOMC)で「忍耐強く」という文言が削除され、6月のFOMCで利上げが開始されるとの思惑が高まった。関連市場では、米10年債利回りが昨年末以来の高い水準となる2.24%台に上昇し、早期利上げへの警戒感から米株は売りが先行した。
 
ドルが全面高。ドル円は121.29円まで上昇し、昨年12月8日以来の高値を付けた。ユーロドルは1.0843ドルまで一段安となり、ポンドドルは1.5060ドル、豪ドル/ドルは0.7712ドル、NZドル/ドルは0.7362ドルまで弱含んだ。また、ドル/スイスフラン(CHF)は0.9843CHF、ドル/加ドルは1.2624加ドルまでドル高が進行。ドル円の上昇と、主要通貨の対ドルでの下落に挟まれて、クロス円は方向感が鈍い。ユーロ円は131.18円を安値に131円後半に水準を切り返したほか、ポンド円は182円半ば、豪ドル円は93円後半、NZドル円は89円半ば、加ドル円は96円を挟んで上下。