LDNFIX 米景況指標低調で、ドルが弱含む
2014年02月19日 01:11

ロンドンフィックスにかけては、米指標のさえない結果を受けて、ドル売りが優勢となった。この日発表された米2月NY連銀製造業景況指数は景気判断の分岐点であるゼロを上回ったが、市場予想よりは弱い+4.48となった。また、米2月NAHB住宅市場指数は46となり、前回値や市場予想を大きく下回った。景気判断の分岐点となる50を下回るのは2013年5月以来となる。この結果を受けて関連市場では、米株がやや売りが優勢となったほか、米長期債利回りは低下基調に強めた。
ドル売り優勢の流れを受けて、ユーロドルは1.3771ドルまで上値を伸ばし、1月2日以来の高値をつけた。ユーロ圏経常黒字が拡大を続けていることもユーロドルの上昇を後押したもよう。英1月消費者物価指数が2009年11月以降で初めてイングランド銀行の目標を下回り、利上げ期待が後退したことから欧州タイムに売りが優勢となったポンドドルも、ドルの軟調地合いを受けて、1.67ドル前半まで水準を切り返した。一方のオセアニア通貨は、ユーロクロスでの売りも重しとなるなかで、上値の重い動きが継続し、NZドル/ドルは0.8302ドルまで下押し、豪ドル/ドルの戻しは0.90ドル半ばまでにとどまった。
ドル円はやや上値が重くなるも、102円前半で小じっかり。ダウ平均が小幅安にとどまり、リスク回避の円買いは強まっていない。クロス円はまちまち。ユーロ円は1月末以来の高い水準となる141.03円まで上値を伸ばし、スイスフラン円は115.47円まで高値を更新した。一方のNZドル円は84.90円までレンジ下限を広げたほか、ポンド円は171円付近、豪ドル円は92円半ばを中心に小幅上下にとどまった。
