LDNFIX 米景況感強い、リスク選好パターンの円売りに
2014年03月01日 01:05
ロンドンフィックスにかけての為替市場では、円が売られた。今週、中国当局による元安誘導を背景とした中国経済に対する不透明感や、ウクライナ情勢の緊迫化から東京・ロンドン午前で円高方向に振れ、NYタイム以降はこの流れが反転するというパターンが目についたが、本日も同様の展開となっている。強かったミシガン大学消費者信頼感指数やシカゴ購買部協会景気指数が好感された。安全資産の米国債は売られ、米株価指数が上昇するリスク選好のパターンとなっている。
低下が続いていた米1月中古住宅販売保留件数指数は前月比でごくわずかに上昇したが、市場予想の伸びには届かなかった。米GDP改定値も弱めの結果だったが、弱い米経済指標に反応が見られない。
ドル円は102.30円まで反発し、本日これまでの高値をわずかに更新。ユーロ円は141.12円、ポンド円は171.21円、加ドル円は92.32円、NZドル円は85.91円まで円安推移。豪ドル円は対ドル・対ユーロで豪ドル売りが持ち込まれ、91円前半で戻りが抑えられている。
昨日21日移動平均線がサポートとなったユーロドルは1.3824ドルまで上値をやや伸ばした。ユーロ圏消費者物価指数の鈍化傾向が一巡している印象で、来週の欧州中央銀行(ECB)理事会に対する警戒感が後退している。ただ、NY勢参入後は円相場中心の展開となっており、値動きは狭い。英住宅価格上昇の過熱感を背景にポンドドルは1.67ドル半ばで底堅いが、ロンドン午前までのレンジを維持している。ドル/加ドルは1.1062加ドルまで加ドル高推移。10-12月期の加GDPが市場予想を上回る伸びとなったことが背景。豪ドル/ドルはユーロ高・豪ドル安推移が続き、0.8926ドルまで弱含み。NZドル/ドルはしっかりと推移しつつも、0.84ドル前半で上値がやや抑えられている。