LDNFIX 米指標受けたドル買い続かず、資源国通貨は続伸
2014年03月14日 00:53

ロンドンフィックスにかけては円高・資源国通貨高。NY序盤に発表された米経済指標を受けてドル買い・円売りの動きが先行したが長続きしなかった。米2月小売売上高は+0.3%と市場予想の+0.2%を上回り、同コアも+0.3%と予想の+0.1%から上振れた。新規失業保険申請件数は31.5万件と予想の33.0万件よりも減少し、昨年11月最終週以来の低水準となるなど総じて好調な結果となった。ただ、この日発表された中国の経済指標が弱く、同国の景気減速懸念が根強いなか、ウクライナ情勢への不透明感も継続しておりリスク選好姿勢は強まりにくい状況が続いている。上昇して始まった米株価がマイナス圏へと失速し、米長期金利が2.71%割れまで低下幅を広げる動きにあわせて、ドル円は102.70円前後から102.23円まで下落。ユーロ円も142.42円まで急落するなど円買いが優勢となった。
一方で資源国通貨は堅調地合いを継続させた。豪ドル/ドルは予想を大きく上回った豪雇用者数を好感した流れが継続し0.9104ドルまで高値を更新。ニュージーランド準備銀行(RBNZ)による継続的な利上げが示唆されたNZドル/ドルは、昨年4月以来の0.86ドル台乗せを達成させて0.8606ドルまで上値を拡大させた。対円も豪ドル円が93.41円まで、NZドル円が88.32円まで一段高。NZドル円は2007年12月以来の高値水準を示現した。ただ、ドル円やユーロ円で円買い戻しが強まった影響から、それぞれ高値からは上げ幅を縮小させた。

