LDNFIX 米指標に反応薄、ドル円は102円前半

2014年02月21日 01:06

ロンドンフィックスにかけて、目立った動きは見られていない。この日発表された米消費者物価指数(CPI)、米新規失業保険申請件数や米景気先行指数はほぼ市場予想通りとなったが、米2月フィラ連銀製造業指数はプラス予想に反して、景気判断の分岐点であるゼロを下回るマイナスとなった。マイナス圏への落ち込みは昨年5月以来。戻し気味に推移していたドル円・クロス円は、フィラ連銀製造業指数のさえない結果を受けて上値が重くなるも、反応は限定的。フィラ連銀製造業指数の内訳では、新規受注や出荷がマイナスに落ち込んでおり、一時的な天候要因との見方が多い。
 102円台を回復したドル円は上値こそ重いが、米株がプラス圏で堅調推移となっていることや米長期債利回りが上昇基調を強めたことも支えに102円前半でしっかり。クロス円も、中国の成長鈍化懸念を背景としたリスク回避の円買いが一服し、ユーロ円は140円前半、ポンド円は170円半ば、豪ドル円は91円後半、NZドル円は84円後半に水準を切り返しての推移となった。
 対ドルではまちまち。弱い欧州主要国の景況感やウクライナ情勢の混乱を背景としたユーロ売りが一巡し、ユーロドルは1.37ドル前半に切り返して小動きとなったほか、ポンドドルはウィール英MPC委員の「早期の利上げは排除できない」、「最初の利上げは来年春ごろとなる可能性」などの発言も支えに一時1.6700ドルまで反発した。また、豪ドル/ドルは0.89ドル後半、NZドル/ドルは0.82ドル後半で動意に乏しい動きとなった。